【囀る鳥は羽ばたかない】矢代&百目鬼をイメージしたフレグランス。
- ―――これは恋なのか、情なのか。
- ―矢代―
アニスの刺激を潜めたシトラスが、端正で洗練された存在感をもたらす。
したたかな気配の中に流れ出す、人肌の熱を帯びたムスクの柔らかさ。しかしそこには危うさとともに、胸の奥深くに沈めた切ない想いが混じっている。
底の見えない妖しい表情と、誘うような視線が心をかき乱す、どこか繊細さを秘めた香り。
―百目鬼―
飾り気のないリーフグリーンの香りが感じさせる、寡黙で朴訥とした印象。
サンダルウッドやパチュリの無骨さとともに、温感のあるアンバーが静かに灯る。するとその身に脈打つ名の知れぬ感情が、狂おしいまでに揺るぎない意志を生み出す。
まっすぐ伸ばされたその力強い掌のぬくもりに似た、若々しくも落ち着いた香り。
更新日:2021. 06. 25